昨日のテレビのワイドショーやニュース番組でも取り上げていたようなので、ご存じの方も多数いらっしゃるでしょうが、2月20日にソウルでバスから降りた2人が5・6歩あるいたところで地面が陥没して3メートルの深さの穴に落ちるという衝撃的な動画が公開されました。


https://www.youtube.com/watch?v=_N8AItTGUos

これについてのカノ国の中央日報の記事をご紹介します。
http://japanese.joins.com/article/918/196918.html?servcode=400&sectcode=430&cloc=jp|main|inside_left

「龍山シンクホール、原因は工事現場から漏れた地下水」=韓国
2015年02月23日09時45分   [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版] 

   旧正月連休の今月20日、ソウル龍山(ヨンサン)駅の向い側にある漢江路(ハンガンノ)のアパート新築工事現場前の人道で突然できたシンクホールに市民2人が落ちる事故が発生した。
 
ソウル市は事故が工事現場における土留め工事から始まった可能性が大きいとみて正確な原因を究明した後、25日ごろに調査結果を発表する方針だ。
 
22日、ソウル龍山区庁や消防署などによると、事故が起こったシンクホールの規模は縦横に1.2メートル、深さ3メートル。事故当日の市内バス閉回路TV(CCTV)映像を確認した結果、キムさん(28)とチョンさん(24)の2人は、午後2時ごろに道路が陥没した現場の前方に位置するバス停留場で下車した。2人が人道を歩き始めた瞬間、突然歩道ブロックが消えて地面が陥没し、その穴に落ちた。その後キムさん2人は17分ぶりに119救急隊によって救助された。首と腰、脚を打撲して、現在、順天鄕(スンチョンヒャン)病院に入院して治療を受けている。
 
 ソウル市は外部の専門家とともに明確な事故原因を把握中だ。現場を点検した専門家たちは「掘削工事中、現場から流れ出た地下水が土留め壁(工事現場とその周辺の間に流れている地下水を遮断する膜)から漏れ出た。工事現場の外側に地下水が流出すると同時に土も一緒に流れ出た。この時にできた地下空洞が大きくなって事故が発生した」と推定した。今月5日、施工者である大宇建設が工事中に土留め壁からの漏水を発見しても特別な措置をせず放置していた事実も確認できた。ソウル市道路管理課のイ・テククン課長は「ずさんな施工・監理など施工者責任が確認されれば、工事中止など相応の措置を取る計画」と話した。龍山区庁と大宇建設は20日、シンクホールの上に土をかぶせて歩道ブロックを積んで事故から7時間ぶりに応急復旧作業を終えた。

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ソウルでは 2010年1月から2014年7月までの4年間7か月に3,119件の道路陥没があって、そのうち2,636件(約85%)が、下水管の損傷による漏水が原因だと、2014年8月29日付の中央日報日本語版が伝えています。
http://japanese.joins.com/article/480/189480.html?servcode=400&sectcode=400&cloc=jp|article|related


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そんなソウルに優しく手を差し伸べようとしているのが、舛添都知事
去年の7月23日にソウル市長を訪ね、「東京都ーソウル特別市 交流・協力に関わる合意書の締結式」というものを執り行っていました。


2014年7月25日付の知事の部屋
http://www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/ACTIVITY/140723.htm
舛添 20140724 ソウルで変な合意書締結

平成26年7月25日更新

ソウル出張(ソウル市長と面会・合意書締結)
Official visit to Seoul (Meeting with the Mayor of Seoul)

 平成26(2014)年7月23日(水)から25日(金)まで、友好都市であるソウル特別市(韓国)から招待を受けて訪問しています。
 23日(水)には、ソウル市庁舎前に設置された旅客船セウォル号事故犠牲者の焼香所において献花を行った後、朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル特別市長と面会しました。朴市長との会談後、東京都とソウル特別市が1988年の友好都市関係締結以来築いてきた友好関係をより実質的に役立つものとするため、都市の安全・安心、環境対策、福祉保健対策、オリンピック・パラリンピック及びスポーツ交流、産業・観光交流、文化交流の各分野で緊密な交流・協力を行うことを確認し、合意書を締結しました。
 合意書締結に際して、舛添知事は、「近くの友人である韓国の首都であるソウル、日本の首都である東京都、この二つがしっかりと友好関係を結ぶ。そして環境問題、社会福祉の問題、ごみの問題、交通渋滞の問題など、私たちに共通している問題について、協力する分野がたくさんあると考えております。これからは都市間の競争の時代、協力の時代だと考えております。ソウルと東京で競争して両方が伸びていく、こういうWin-Winの関係、これが私たちが築かないといけない関係だと思っております。今日を第一歩として、ソウル市民、東京都民の協力関係が深まることによって、少しずつその成果が日韓関係全体の改善につながると期待しますし、確信しておりますし、朴元淳市長とともにその方向で全力を挙げて努力したと思っております」と挨拶しました。 


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そして、交流・協力に関わる項目の最初に書かれているのが

(1) 都市の安全・安心対策  
1.防災に関する技術協力や技術情報の提供
  ア 水害対策
  イ 建物やインフラ等の耐震化・老朽化対策
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2014/07/20o7n501.htm 

こちらが「東京都とソウル特別市の交流・協力に関わる合意書」
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2014/07/DATA/20o7n500.pdf

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さらに 舛添さん、つい先日の2月3日、今度は東京でソウル市長と面会。これまた変な同意書を結びました


2月6日付の知事の部屋
http://www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/ACTIVITY/150203_01.htm
舛添 20150203ソウル市長と変な約束

平成27年2月6日更新

朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル特別市長が知事を訪問

 平成27(2015)年2月3日(火曜)、都庁を訪れた朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル特別市長と面会しました。
 知事は、「昨年7月の合意書に基づき、危機管理分野における協力、消防技術協力、危機管理産業展・産業交流展の協力などの事業を推進してきました。こうした交流・協力により、2つの都市の間の関係が着実に発展してきています。2015年も、都市の安全を始めとする様々な分野について相互に協力していきたい。また、デジタルサイネージや観光ボランティアなど、ソウルの先進的な取組も参考に2020年東京オリンピック・パラリンピックを成功させたいと思います」と話しました。
 知事と市長は、2014年7月23日に締結した「東京都とソウル特別市の交流・協力に関する合意書」を推進するため、今後も二都市間関係を強化していくことで合意し、「東京都知事・ソウル特別市長 共同コミュニケ」を発表しました。 


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で、その共同コミュケというのが以下で見られます。
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2015/02/20p23701.htm

そして、これが 道路陥没対応業務 技術的協力に関する行政合意書なるもの
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2015/02/DATA/20p23701.pdf



道路陥没対応業務 技術的協力に関する行政合意書


東京都建設局とソウル特別市都市安全本部は、2014年7月23日に合意された「東京都 とソウル特別市の交流・協力に関わる合意書」 に基づき、両都市の今後の発展と友好関係の推進を図るため、両都市の安全・安心対策の一環として、以下の事項について相互に協力を行うことに合意する

第1条 (目的)
本合意書は、道路陥没による事故の予防、対応について、情報の共有を図るとともに、技術的な協力を行うことを目的とする。

第2条 (協力内容)
両都市は次の事項について相互に協力を行う。
1. 路面下空洞の発生に対する原因 把握、 調査方法及びマニュアルの策定
2. 空洞発見時及び陥没生における応急措置及び復旧方法の対応
3. 道路陥没発生時における情報をリアルタイムに伝送達するIT技術のシステム活用
4. 両都市間における技術的協力のため実務部署の相互交流

第3条 (合意書の効力 、変更 等)
1. 本合意書は、以下の調印した日から有効とし、内容の変更及び合意書の解約については、 両者の協議の上決定する。
2. 本合意書に定めがない事項又は解釈等疑義生じたとき、その都度 両者の協議の上定めるものとする。

以上、本合意書の成立を証するため、同文の合意書について2通を韓国語、2通を日本語でそれぞれ作成し、各都市で韓国語、日本各1部ずつを保有する。

                      2015 年 2月 2日
東京都                     ソウル特別市
東京都技監 兼 建設局 長 横溝 良一       都市安全本部長 趙 成日


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そして、以下がこの発表があった2月3日の 記者会見 と 質疑応答 からの抜粋です。
http://www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/KAIKEN/TEXT/2015/150203.htm

1 「東京都知事・ソウル特別市長 共同コミュニケ」について

【知事】まず第一点ですけれども、午前中、朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル特別市長と「東京都知事・ソウル特別市長 共同コミュニケ」を発表いたしましたので、お知らせいたします。
  この「共同コミュニケ」は、ソウル市との間で「東京都とソウル特別市の交流・協力に関する合意書」を締結しました昨年7月以降の取組の成果を評価し、2015年に相互に協力していく内容について確認したものであります。
  また、朴市長とは、両都市に共通する課題、特に都市の安心・安全対策の分野等における課題解決につきまして、有意義な意見交換ができました。本日のコミュニケの発表を受けまして、今後は、道路陥没に関する技術協力等を通じまして、両都市の実務的な交流がさらに加速することになると期待しております
  2020年オリンピック・パラリンピック大会の成功、大都市に共通する課題の解決。グローバル都市東京の実現に向けて、今後とも都市外交を積極的に展開したいと思います。詳細につきましては、政策企画局に聞いていただきたいと思います。
 
<質疑応答>

【記者】東京MXテレビの朝倉です。ソウル市との協力強化について、もう一点お伺いします。道路陥没等についての技術交流をしていくというお話だったんですが、一方で、相互協力ということですので、やっぱり安全、安心の部分で、我々のこの東京もソウルに学ぶべきところがあるのかどうか。何かそういうところでお考えがあれば教えてください。

【知事】私は技術者ではないので、専門家ではないのですけれども、道路陥没について言うと、東京は復旧のノウハウが非常に進んでいるということなのですけれども、ソウルは逆に道路が陥没した時に、ここが陥没したという情報がリアルタイムで伝達できるシステムを開発しているというので、我々はそういうシステムを持っていないので、やはりお互いに強いところがあると思います。だからそういうことをやっていけばと思っていますので、いろいろな分野での技術協力を行っています。この前は、東京消防庁の出初め式にソウルの消防も来ていましたけれども、おそらく消防の中でも彼らは得意な分野があると思うので、お互いに得意なところを教え合うということであれば良いと思っています。


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確実なことはわかりませんが、漏れ伝わるところによると、「ソウルが持つリアルタイムで伝達できるシステム」というのが、陥没を見つけたタクシー運転手がGPSで場所を知らせるだけの、口コミ情報を集めただけと殆ど変らないものというから、そんなバカバカしい技術もらって東京の為になるのでしょうか?



この合意書のせいで日本の技術が流出なんてことが無いように、
更に、都税を使って、ソウルの陥没を埋めるなんてことが無いように目を見張っておかないといけません。
 



お読みいただきありがとうございます      <モスクワの鐘>


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