6月10日にiFigure Skating.comが、「白鳥の湖」の特集記事を載せました。


7 “Swan Lake” performances that broke the house down
会場を圧倒した7つの「白鳥」演技

http://www.ifigureskating.com/7-figure-skating-swan-lake-performances-that-broke-house-down/
10.6.2015
oksana-baiul-1994
Same as “Carmen” or “Nessun Dorma”, the Tchaikovsky’s famous ballet “Swan Lake” composition belongs to the list of the most overused music pieces in Figure Skating history. For many years the story about Black and White Swan has occupied the ice using countless variations and motives of the famous piece. Let’s have a look at the “Swan” performances that stood out of the crowd the most.
「カルメン」や「誰も寝てはならぬ」と同じように、チャイコフスキーの有名なバレエ「白鳥の湖」の楽曲は、フィギュア・スケートの歴史の中で最も使われている音楽のリストに属している。何年も黒鳥と白鳥は、有名な曲の数えられないほどのバリエーション(変化)とモチーフ(動機)を使い、氷を占めてきた。最も抜きんでて突出した「白鳥」の演技を見てみよう。


Rudy Galindo, 1996, U.S. Nationals
ルディ・ガリンド 1996 全米選手権

American skater Rudy Galindo was the U.S. pair champion with Kristi Yamaguchi but he never made the podium at the Nationals in singles. That changed in 1996 when he broke the house down with his flawless “Swan Lake” free skate! This performance has definitely a place in the golden archive of U.S. Nationals. And Rudy’s reaction when he finds out that he just won the title is just pricelessる!
アメリカのスケーター、ルディ・ガリンドは、クリスティ・ヤマグチとペアを組んで全米ペアのチャンピオンだったが、彼はシングルでは全米選手権で一度も表彰台に上がったことはなかった。それを変えたのが1996年、彼の完璧なフリー・スケートの「白鳥の湖」で会場を圧倒した時だった!この演技は間違いなく全米選手権の最高の功績として存在している。そしてタイトルを獲ったのを解った時のルディの反応は、まさにプライスレス(きわめて貴重/とても面白い)!
https://www.youtube.com/watch?v=0lH9mg_ZneA



Ashley Wagner, 2012, U.S. Nationals
アシュリー・ワグナー 2012年全米選手権
U.S. National champion Ashley Wagner performed to “Black Swan” in 2011/2012 season. The great choreography was done by Phillip Millls and Ashley rocked it. Thanks to this performance she became the U.S National champion for the first time in her career.
全米チャンピオンのアシュリー・ワグナーは2011-12シーズン、「黒鳥」を演じた。素晴らしい振り付けは、フィリップ・ミルズによりなされ、アシュリーは(観衆を)揺らした。この演技のお蔭で、彼女はキャリアの中で初めて全米チャンピオンになった。
https://www.youtube.com/watch?v=Kq_Fgh4Qwb4



Ilinykh and Katsalapov, 2014, Olympic games
イリニフ&カツァラポフ 2014年オリンピック

Russian ice dancers Elena Ilinykh and Nikita Katsapalov have stunned the crowds with their “Swan Lake” free dance during the whole 2013/2014 season. They shined also at the Olympics where they moved to the third place thanks to this performance.
ロシアのアイス・ダンサー、エレーナ・イリニフとニキータ・カツァラポフは、全2013-14シーズン中、彼らのフリー・ダンスの「白鳥の湖」で観衆を魅了した。彼らはこの演技のお蔭で3位に上がったオリンピックでも輝いた。
https://www.youtube.com/watch?v=0eIVX3U-Kiw



Mao Asada, 2012, Grand Prix Final
浅田真央 2012年グランプリ・ファイナル

One of the most decorated Figure skaters from Japan, Mao Asada, skated to “Swan Lake” during the 2012/2013 season. This free skate was another perfect fit for her as she started her sport career as a ballet dancer at the age of three. Mao managed to win both Grand Prix events and also the Final with this program. The last sequence of this skate is truly to die for.
最も栄誉あるフィギュア・スケーターのうちの1人、日本の浅田真央が2012-13シーズンに「白鳥の湖」を滑った。彼女のスポーツ・キャリアが3歳でバレエ・ダンサーとして始まったので、このフリー・スケートは彼女に完璧に合った新たなプログラムだった。真央はグランプリ・シリーズの2戦とファイナルも、このプログラムで優勝した。このスケートの最後の(ステップ)シークエンスは本当に凄い(ダントツ)。
https://www.youtube.com/watch?v=cuqhR03-iQ0



Daisuke Takahashi, 2008, Four Continents championships
高橋大輔 2008年四大陸選手権

Japanese star Daisuke Takahashi would probably get the crown for the most original take on the famous ballet piece. He took the traditional “Swan Lake” and turned it into the modern Hip Hop skate. Add perfect jumps and flawless step sequences and you are looking at one of the most exciting performances ever done by men in competitions. Hands down!
日本人スケーターの高橋大輔は、有名なバレエ音楽に恐らく最もオリジナルな解釈をしたことで、王位を得られたであろう。彼は伝統的な「白鳥の湖」を現代的なヒップ・ホップのスケートに変えた。完璧なジャンプと完璧なステップ・シークエンスを加えて、貴方は今までに男子の競技会で演じられた中で最も興奮する演技を見ることになる。文句なし!
https://www.youtube.com/watch?v=kP1-N0ztD7k



Sasha Cohen, 2004, Marshalls
サーシャ・コーエン 2004 マーシャルズ

American ice princess Sasha Cohen was many times called as “Ballerina on the ice”. It is no surprise that Tchaikovskij’s “Swan Lake” was the perfect music fit for the skater who was always known for her flexibility and gracious movements on the ice. She struggled with consistency during the years but this performance belongs to one of her best. Stunning!
アメリカの氷のプリンセス、サーシャ・コーエンは、何度も「氷上のバレリーナ」と呼ばれた。柔軟性と氷上での優雅な動きでいつも知られたスケーターの彼女にとって、チャイコフスキーの「白鳥の湖」はぴったりの音楽だったとしても不思議はない。彼女は何年も堅実性に苦しんだが、これは彼女の最高の演技の一つに属する。魅惑的!
https://www.youtube.com/watch?v=bo3hgBV59bc



Oksana Baiul, 1994, Olympic games
オクサナ・バイウル 1994年オリンピック

If we would need to select only one “Swan” of them all that was the most iconic one, it would need to be Oksana Baiul’s. She skated to “Black Swan” for her Olympic short program and then to “White Swan” in the exhibition after her marvelous victory. This piece belongs to one of the most memorable performances ever done on the Olympic ice.
もし全ての「白鳥」からたった一つを選ばなければならないとしたら、最も伝統的な様式のものになって、それはオクサナ・バイウルのものでなければならないだろう。彼女はオリンピックのショート・プログラムで「黒鳥」を滑り、奇跡的な優勝のあとのエキシビションで「白鳥」を滑った。この出来事は、オリンピックの氷上で今までに演じられた中の、最も忘れられない演技の一つに属する。
https://www.youtube.com/watch?v=2GDdHQmcK7g



Bonus: Johnny Weir, 2006, Olympic games
ボーナス: ジョニー・ウィアー 2006年オリンピック大会

U.S. National champion Johnny Weir belonged to the top of the Figure skaters field for several years but he never managed to get on the podium at the big competitions. At the 2006 Olympics in Torino he performed short program “The Swan” by Camille Saint-Saëns inspired by the performance of his idol Oksana Baiul. This skate moved him to the second place and turned him to one of the favorites for the medal. He finished 5th after the free skates but “The Swan” will be remembered as one of the best performances of his career.
全米チャンピオンのジョニー・ウィアーは何年もフィギュア・スケートのトップに属していたが、大きな大会で表彰台に上がることは一度もなかった。彼のアイドルのオクサナ・バイウルの演技にに影響を受けて、カミーユ・サン=サーンスの「白鳥」を、2006年トリノ・オリンピックのショート・プログラムで演じた。このスケートは彼を2位にし、メダル候補の本命の1人にした。彼はフリー・スケートを終わって(総合で)5位になったが、「白鳥」は彼のキャリアの中で最高の演技のうちの一つとして記憶されるだろう。
https://www.youtube.com/watch?v=d3frkW4f7ok



********************

私はルディ・ガリンドという選手を全く知りませんでした。
そして、クリスティ・ヤマグチが1990年まではシングルと並行して、彼とペアをやっていたことも知りませんでした。
彼はこの1996年の全米選手権の直前に、スポーツ・コラムニストのクリスティン・ブレナンが出版した本の中でゲイであることを公表した初のチャンピオンだそうです。
1993年に父を亡くし、1994年に兄をエイズで亡くし、1995年にコーチの一人もエイズで亡くし、1995年の全米選手権の後8か月失意でやる気を失っていたのに、1996年の全米が彼の地元(カリフォルニア・サンホセ)開催であったため、母の前で滑る決意をして、1995年の9月からコーチの姉と練習を再開したそうです。
彼の26歳での優勝は、過去70年間で一番「Oldest (最高齢)」の優勝記録だったそうです。(70年以上前は40代の人が優勝したりしてました)
優勝を知った時の喜び方が、とてもゲイの人特有の感じでかわいい。

*****
この当時、ワグナーさんのことは、あまり好きではなかったのですが、このコスチュームは好きでした。

*****
イリカツのパートナー解消は、ソチでの演技が素晴らしすぎたために、ショックでした。
華やかで美しく、見た目には完璧に見えた二人だったので、今でも残念です。

*****
真央ちゃんのことは もう言うまでもなく、大好き大好き好き好き好き
技術のことはわからないけれど、手で羽ばたくしぐさのところも、足元の細かい、激しいステップもみんな大好き

私の中の勝手なイメージでは、ローリー・二コルさんが真央ちゃんを振付けるときは、真央ちゃんの能力の90%で出来る、1割ぐらいの余裕を残した「楽で楽しい」プログラムを作る。
それに対してタラソワさんは、真央ちゃんの実力の1割増しぐらい上の「大変で苦しい」プログラムを作っている感じ。
こなすのは大変な思いをするのだろうけど、最終的なシーズン終わりには、真央ちゃんをとても成長させてくれていると思っています。
だからタラソワさんの振り付けは、本当に面白い 何度見ても飽きない。

*****
大ちゃんの「スワン」は私にとってある意味、記念碑的なプログラムです。
トリノ前から「高橋大輔」という選手は知っていましたが、「チャラい兄ちゃん」的なイメージの方が先に来ていて、あまり好きになれずにちゃんと演技を見てこなかった。
それを、この斬新なプログラムが変えました。以来大ちゃんファンです。
この翌年にケガをして1シーズン休む事になったけど、2009年のオリンピック・シーズンに戻ってきた時は、顔つきまで変わって、チャラさがめっきり薄くなりましたよね。

*****
サーシャ・コーエンさんのスパイラルを久しぶりに見ました。
最後のスピンといい、素晴らしいです。

*****
バイウルさん、全てのしぐさ、ポーズが美しい。本当にバレエを見ているようです。

ところで、解説をしているのはオーサーですね…

*****
ジョニー かわいいのはもちろんだけど、この演技は素晴らしい
大きな大会で表彰台に上っていないと書いているのを見たときは、「えっ!そうだっけ?」って感じでした。
当然のように、乗っているものだろうと思っていました。

*****

でも何といっても、真央ちゃん、大ちゃんのスワンが大好きです。


ご覧いただきありがとうございます    <モスクワの鐘>



ランキングに参加中です!
よろしければクリックお願いします。
にほんブログ村 その他スポーツブログ スケート・フィギュアスケートへ
にほんブログ村