羽生くんが昨日のFSで、216.07点、トータルで322.40点という、
とてつもない点をたたき出して優勝した。

確かに、完璧な演技だった。もの凄いものを見たと思った。
歴史的な瞬間だったとも思う。



だけど、それと同時に、もの凄く複雑な心境に襲われた。


私たちは1年9か月前にも、同じような「もの凄い歴史的な瞬間」を目撃していたはずだ。
しかしながら、あれほどの演技をした彼女には、たったの「142.71点」しか与えられなかった。
しかも、その点は凡庸な2つの演技の下にされた 「FSで3位」という屈辱的なものだった。



今季も、スケアメでGGとメドベデワちゃん、スケカナでワグナーさん、トゥクタミシェワちゃんのSPに
70点近くの高得点があっさりと与えらた。本当にその価値があるとは思えない演技に。


一方、復帰した彼女の、グランプリ・シリーズの初戦の中国杯のSPでは、
女子の最高難度に挑んだプログラムで、ほぼ完ぺきな、多くの人が80点近くを期待した演技に
出された点数は、たったの「71.73点」だった。


そして、ボンパール杯では、エッジエラーを見逃してもらったGGに「73.32点」
ロシア杯でも、かなり荒い演技のラジオノワちゃんに「71.79点」


自分以外の有力女子達には、気前よく点数が出されていることに、彼女が傷ついていないはずがない。



羽生くんの演技は、SP・FS共に素晴らしかった。
多少FSの点数が出過ぎという感じがしなくはないが、いい演技にいい点が付くのは本来は当たり前。



しかしながら、それが女子になると、その「当たり前」は簡単に踏みにじられる。



多分真央ちゃんは、連日の羽生くんの高得点を演技前に見て、
ジャッジ達に、気前よく点数を出してもらえる羽生くん(決して彼を否定しているわけではありません)と
良い出来の時に点数の出し渋りをされる自分との、残酷なほど極端に違う立場に
打ちのめされていたのではないか?
元気がなかったのはこのせいではないか?



羽生くんには、今後誰も塗り替えることが出来ないような世界新記録が授けられた。


これが、「日本の女子には記録も金メダルもやらない」という、バーター(物々交換)ではないことを
切に願う。(何度も言いますが、決して羽生君を悪く言っているわけではありません)


そういった思いが頭の中を駆け巡り、女子のFSは、平常心では見られなかった。
ジャッジ達に、また新たな強烈な憎しみを再び感じた日になった。




真央ちゃん、早く心も体も元気になって、ファイナルで満足のいくいい演技をしてください



最後になったけど、知子ちゃん、優勝おめでとう。




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