テンくんの死亡記事に、2年前のワールドの練習リンクのことを絡めて、
テンくんの名誉を傷つけるような報道をしたバカなメディアがいたので
テンくんの名誉を守るために、この記事を書きます。


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日刊スポーツの昨夜の記事に必要が無いことが書かれていて、
しかもその部分に間違いがあったので、訂正しておきます。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180719-00273634-nksports-spo

ソチ銅デニス・テンさん暴漢に襲われ死亡 25歳
7/19(木) 21:22配信

 フィギュアスケート男子で14年ソチオリンピック(五輪)銅メダルのデニス・テンさん(25)が19日、強盗に襲われて刺殺された。カザフスタンの国際ニュース通信社「カズインフォルム」をはじめ、複数メディアが報じた。

 「カズインフォルム」は、カザフスタンの保健・社会開発省関係者が一部の報道を認めたと報じた。広報のイエナル・アキムクロフ氏は「不幸なことに、彼は我々とともには、もういられません」と声明を発表した。同氏は、テンが死亡したことについて会見を開くと明らかにしたという。

 テンさんは16年3月30日、フィギュアスケート世界選手権の公式練習中に、同大会で2年連続の銀メダルを獲得した羽生結弦(ANA)の曲をかけた練習中にリンク中央でスピンを続けしていて、羽生ぶつかりかけた。

 曲かけ練習中であろうと、スピンをしている選手は、誰よりもスピンを終わらせる優先権があるにもかかわらず、
その場で羽生は「それはねえだろ、お前」と理不尽に激怒。羽生はその後「彼自身苦しさもあっただろうし、もちろん僕にもあった。この試合で和解したいと思っていたので、握手しましたし、お互い気をつけようと話しました」と話したが大人で、しかも紳士であったテンくんは、ことを荒立てることはせずそれを了承し、仲直りするなど日本人フィギュアスケーターにとっても思慮深く聡明で印象深い選手だった。


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上の赤字部分を補強する説明として以下を再掲します。


アメリカのあるスケートクラブの注意書きには、こうありました。
http://uaskateclub.com/icetime/wp-content/uploads/UASC-Ice-Etiquette.pdf
right of way rules

D. 優先権ルール 上記で概略を述べたセッションプロトコルを遵守することに加えて、各セッションで、ある一定の優先権ルールが実施される。全スケーターとコーチは常に他のスケーターを意識(認知)する必要がある:

1.スピン中のスケータースピンをしている途中のスケーターは、他の誰よりも、そのスピンを終わらせる
  (完了させる)優先権がある
2.プログラム・スケーター-プログラム音楽が演奏されている、そして明るい色の肩章/腰帯を着用している
  スケーターが2番目の優先権を持つ。
3.レッスン・スケーター-レッスン中のスケーターが3番目の優先権を持つ




上の例に挙げたのはアメリカのある一つのスケートクラブのルールですが、
他のクラブでも同様のルールを掲げているところを見つけています。

足元に刃物をつけている、危険を伴うスポーツで、
リンク毎に違うルールを設けていたら、混乱が起こって更に危険になるので、

安全に関わる部分のルールは、どこも同じなのではないかと思うのですが…


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以前に訳した、タチアナ・フレードさんの記事の一部も再掲します。
タチアナ・フレードさんはフィギュア・スケートを永年取材している記者です。


Cacophony of the outraged
憤激の不協和音
Wrong words - and what they can cause
悪い(誤った)言葉 - そしてそれらは何を引き起こす(させる)か 

-前略-
In the Men’s short program practice at the practice rink at the World Figure Skating Championships in Boston on Wednesday, March 30, Japan’s super star Yuzuru Hanyu and Kazakhstan’s Olympic bronze medalist Denis Ten got close to each other on the ice. This happens sometimes, skaters get too close to each other, maybe not paying enough attention as they are too absorbed in what they are doing. Several eye witnesses confirmed that Yuzuru was skating to his music while Denis was doing a spin. There was enough room around Denis, but Yuzuru almost ran into him. There was no physical contact, nobody was hurt. Apparently Yuzuru got upset and yelled at Denis.
3月30日水曜日、ボストンでの世界フィギュア・スケート選手権の、練習リンクでの男子のショート・プログラムの練習中、日本のスーパースター羽生結弦とカザフスタンのオリンピック銅メダリストデニス・テンが、氷上で互いに接近した。スケーター達が互いに接近しすぎてしまう事はたまに起きる、多分彼らがあまりにやっていることに没頭していて十分な注意を払わないからかもしれない。何人かの目撃者が、結弦が彼の音楽に合わせてスケートをしている間に、デニスがスピンをしていたと確認した。デニスの周りには十分なスペースがあった、しかし結弦はもう少しで彼にぶつかりそうになった。身体的な接触はなく、誰もケガはしていない。明らかに結弦がイライラして、デニスに叫んだ。 

It was a minor incident that usually quickly would have been forgotten. Unfortunately, when Yuzuru spoke to the press in the mixed zone that day, he accused Denis of trying to hurt him and intentionally being in his way. There was no reason for this kind of severe accusation, however, some media greedily picked it up and blew the whole incident out of proportion
それは通常は即座に忘れ去られてしまうような、小さな出来事だった。不運にも、結弦がその日ミックス・ゾーンで記者に話した時、彼はデニスが故意に彼の進路にいて、彼にケガをさせようとしたと責めた。このような酷い責めをする理由はどこにもなかった、しかしながら、いくつかのメディアはあこぎにそれを拾い上げ、出来事を針小棒大に扱った 

Who could seriously believe that one skater tried to hurt another skater? I’ve been covering figure skating for more than 20 years now. I’ve seen many near-collisions in practice and warm up and several actual collisions, but never ever one skater accused another skater of intentionally trying to do anything wrong. Yuzuru probably said this as he was under high stress and had the terrible accident on his mind when he collided with Han Yan in the warm up during Cup of China in 2014. So he kind of overreacted, but some journalists happily used it to create a scandal and even wrote about a “protest” or “complaint” that the Japanese Skating Federation planned to file. 
一人のスケーターがもう一人のスケーターを怪我させようとするなど、誰が本気で信じるのか?私は20年以上フィギュア・スケートを報道してきた。私は練習中やウォームアップで、たくさんの衝突に近いことや、いくつかの実際の衝突を見てきたが、かつて一人のスケーターがもう一人のスケーターを、故意に何か悪い(間違った)ことをしようとしたと責めたことは一度もない。結弦は極端なストレスと、2014年の中国杯でのウォームアップ中に、ハンヤンと衝突した時のひどい出来事が心に浮かんで、恐らくこれを言ったのだろう。このように彼は過剰な反応したようなものだったが、何人かのジャーナリストはスキャンダルを創る為に、楽しげにそれを使い、日本スケート連盟が「抗議」あるいは「苦情」を提出する計画だとさえ書いた。 

As a result, some of Yuzuru’s fans also overreacted and started sending threats and hate mail to Denis. Authorities in Kazakhstan read the one-sided media reports and were not amused. There were also reasonable voices from journalists and fans, but they somehow were overheard in the cacophony of the outraged. Someone even went as far as posting a video from another warm up or practice session where Denis and Yuzuru came close to each other and used this as “proof”. Get a life. You can see many, many such situations between many different skaters. Interesting enough, the video of the practice session in Boston was not shown, although Fuji TV was there and taped the session. There should be footage from the incident, but they don’t release it. 
結果として、何人かの結弦ファンもまた過剰反応して、デニスに脅迫状とヘイト(憎悪)メールを送り始めた。カザフスタンの権威者たちは一方的なメディアの報道を読み、楽しくはなかった。ジャーナリストやファンからの道理にかなった声(意見)もあったが、彼らはともかく、憤激の不協和音を耳にした。誰かは、他のウォームアップ、あるいは練習時間の、デニスと結弦が互いに接近したビデオを提示し、これを「証拠」として使う事さえした。馬鹿なことは止めろ(いい加減にしろ)。たくさんの違うスケーター間でそのような状況はたくさんのたくさん見られる。奇妙なことに、ボストンでの練習時間のビデオは見せられていない、フジテレビはそこにいて、練習時間をテープに記録していたにも拘わらず。出来事の場面はあるだろうに、彼らはそれを公開しない。 

Unfortunately, the Japanese Skating Federation apparently did not realize how the whole situation developed and did not intervene right away. Only on Saturday team leader Yoshiko Kobayashi told the press that the Federation doesn’t file any kind of protest and never intended to do so. The Japanese Skating Federation also confirmed this in a letter to the Kazakhstan authorities.
不運にも、日本スケート連盟は明らかに、どのように全状況が発展したのかを悟っておらず、即座に仲裁をしなかった土曜になってから、チーム・リーダーの小林芳子が、連盟は如何なる抗議も提出しないし、そのようなことを意図したことは無いと記者に告げた。日本スケート連盟はカザフスタンの権威者たちにも手紙でこれを確認した。 

-後略-


このタチアナさんの記事は信頼できると思います。
日本以外のメディアでは、特例くんに味方するような記事は見られませんでした。
特例くんのファンで、文句があるなら、フジテレビに証拠となるビデオの開示を要求する運動を起こせばいい
この件が掘り返されて、フィギュアの報道が是正されるなら、いいことだよ。どんどんやってくれ。



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namkun
そして下は、当時はまだ特例くんのリンクメートで、
その時リンクサイドでその事件を目撃していた、カナダのナム・ニューエンくんのツイートです。
(バックパックを背負ったナムくんがリンクサイドに映りこんでいる動画を以前に見ていたのですが、
削除されたようで見当たりません)

<7月23日 追記>
バックパックじゃありませんでした m(_ _)m
でも、ナムくんはしっかり見ていたはずです。→

https://twitter.com/namnamnoodle/status/715212075686039552
なむくん
男子の最終グループの練習は恐ろしかった😨



テンくんの行いに非があり、特例くんの行いの方が正しいと思っていれば、
もうちょっと違うコメントにはなっていたと思うのですがね。



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日本のメディア、
もうちょっと勉強しろや。

そして、メディアとしての矜持があるなら、
特例くんの広報に成り下がっている現状を変えろ。
じゃなきゃ、みんな潰れろ!



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梅の実さん、ナンバーの田村明子さんの記事の紹介ありがとうございました。m(_ _)m

http://number.bunshun.jp/articles/-/831388?page=3
-抜粋-
「大会中に羽生は、感情的になったことを謝罪し2人は和解。
だが一部の日本のファンの間では、テンに対するネガティブな印象が残ってしまったことは否めない。彼の妨害が故意だったのかどうか、真実を知っているのは今となっては神仏のみだ。当時激怒したファンたちも、どうか許してあげて欲しいと思う。」


この人の解釈がわかってよかったですわ。この方も「広報」ですね。
ふざけてろ!って感じです。




20180720 nurderers<追記1>
犯人の一人、
ヌラルイ・キヤソフ(Nuraly Kiyasov 24歳:左)が
逮捕されました。→


<追記3>
もう一人の犯人、Arman Kudaibergenov(右)
も逮捕されたという報道が出ました。
http://tass.com/world/1014251


https://www.youtube.com/watch?v=UTUBF7Me-ho



テンくんの最後のビデオだそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=deJ5CdDDkyo



昨日から、哀しいより、まだ悔しい気持ちの方が大きいです。
未だに、納得がいかない。この怒りをどうしたらいいのかがわかりません。


20180720093806


<追記2>
アヒルさん、ご無沙汰しています。コメントありがとうございます。m(_ _)m
お元気なのがわかって嬉しいです。

ご紹介いただいた記事 https://www.inform.kz/eng/article/2888838 は、 
2016年4月5日の記事として訳したことがありました。
実はこの記事を訳した後から、テンくんのインスタが荒れ始めたようなので、
テンくんには本当に申し訳ないことをしたと思っています。

テンくんはいずれISUを変えてくれる人だと思っていたので、残念です。
このやりきれない感情のコントロールに苦労しています。





ご覧いただきありがとうございます    <モスクワの鐘>


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