1つ前の記事に対して

ソチオリンピック代表選考が実施される2013年と比較するのが何故2016年なのでしょう?
平昌前年の2017年を比較するのが条件として有意なのでは、と感じました。
アマチュアスポーツが盛り上がるのはオリンピックイヤーですよね!

というコメントと

2016年といえば、丁度オリンピックとオリンピックの中間の年で、
H選手にとっては怪我やスキャンダルなど、
最も受難なアイスショーなどもすべて休養していた年でした
それにフィギュア界には他にも世界中に沢山の選手がいます。
一定の選手だけのせいしてどうこう言うのもどうかと
それに2013年度といえば、最もオリンピックの前哨戦として
盛り上がり力を入れる時期でもありますよね。
(年度終わりが何月かはわかりませんが、もしかしてオリンピックの時期も入ってる可能性も…?)
この2つの年を比較するのも、誰か一人の選手のせいと結論づけるのも無理があり過ぎです。


という2つのコメントをいただいて、なるほど、それも一理あると思い、
公開されている過去のISUの会計書類を引っ張り出して、
2013年と2017年のオリンピックイヤーを含む、2013~2018年の収入を比べて見ることにしました。



でもその前にまず、2014年のコングレスの議事録の中にあった、
2002年から2013年まで総収入と、テレビ・広告収入の図表をご紹介します。
テレビ放送権収入が地域別になってないのは残念ですが…

https://www.isu.org/inside-isu/rules-regulations/isu-congresses/638-isu-congress-2014-minutes/file
2014 コングレス 会計3


2002年のソルトレークシティーオリンピックの時のスキャンダル、
そして翌年のワシントンでの世界選手権で、
フィギュアだけの新団体WSF結成を複数のフィギュア関係者が画策も
当時のISU会長のチンクやIOC会長のロゲに潰されたことなどで、欧米のフィギュア人気が凋落。
総収入とテレビ放送権収入の減少が極端な右肩下がりになっていたことがわかります。


でもその減少は2005年にストップしました。
理由は、真央ちゃんの出現以外に無いと思います



上の2つの図を合わせて、更に2014年以降、
数字が公開されている2018年までの会計データを基に書き足した図が下記⤵です。

total income & TV 2013 2

昔は、全収入に於けるテレビ放送権収入の割合が多かったんですね~
一方、リンクサイドの広告は少なかったから、広告収入も少なかった。

でも2007年から、全収入に於ける広告費の占める割合の増加の凄さ!
これも真央ちゃん効果でしょうね。


で、こちら⤵が上の図ではわかりにくかった2013年以降の図の作り直しです。
オリンピックイヤーである2013年と2017年を比べて見てください。

2013-2018 ISU収入グラフ2

やはりオリンピックイヤーということで、2016年より2017年は「いい数字」だったことがわかります。

そして2017年、テレビ収入が2013年より約7%増えていたのにはちょっと驚きましたが、
テレ朝と、フジテレビが、「2連覇」を耳打ちされて、皮算用夢見て相当頑張ったんですかね?

でも広告収入は無残… 約45%の減少

その他の収入も、約17%の減少

で、収入トータルの方は…


2013年のオリンピックイヤーに比べて

2017年のオリンピックイヤーは

トータル収入が16%落ちてます。



やっぱり2013年のオリンピックイヤー

真央ちゃんと大ちゃんは凄かった!
   
ってことがわかる結果となりました。


下は⤵上の図⤴を作るうえでの根拠とした、現在公開されている
2014年以降の会計書類からの抜粋です。

https://www.isu.org/inside-isu/financial-and-other-reports/report-of-the-statutory-auditor/130-isu-bdo-report-financial-statement-2014/file
2014
この年から、投資系の利息収入と支出の項目が別れて表記されるように変わっています。
https://www.isu.org/inside-isu/financial-and-other-reports/report-of-the-statutory-auditor/117-bdo-auditor-report-on-isu-financial-statements-2015-11-april-2016/file
2015
https://www.isu.org/inside-isu/financial-and-other-reports/report-of-the-statutory-auditor/129-isu-bdo-annual-report-and-financial-statement-2016/file2016
https://www.isu.org/inside-isu/financial-and-other-reports/report-of-the-statutory-auditor/17143-annual-report-report-of-the-statutory-auditor-2017/file
2017
https://www.isu.org/inside-isu/financial-and-other-reports/report-of-the-statutory-auditor/21514-financial-report-2018/file
2018


で、結論として言えることは…

2017年のオリンピックイヤーの収入の落ち込みは2016年ほどじゃないにしても、やっぱり

〇を持ち上げても、商業的には失敗してる

ってことだけです。


一生懸命、いろんな番組に奴をぶち込んでくるのも、
人気があるからではなく、人気があるように見せかけて視聴者を騙し、
つぎ込んだものの回収をしたがっているだけなんじゃ…

はっきり言って、その作戦も失敗してるとは思いますけど…



冒頭のコメントをくださった「ななし」さん
残酷な結果になってしまいましたが、あなたの「知的好奇心」を満足させることはできたでしょうか?

そして2つ目のコメントをくださった「ちづ」さん
オリンピックイヤーで比べてみたので、「無理」は解消されたでしょうか?

元々は、某儲さんたちがあまりに「人気があるんだ」「集客力も抜群だ」「経済効果も凄い」的なことを
散々言っていらっしゃったので、それが根拠に基づくものなのか調べてみたくなっただけです。

そして、この結果に関して某選手のことを責めているわけじゃありません。

数字の伴わない一人の選手にバカみたいに入れ込み、我儘勝手を許し続け、特例を与え続け、
一方、他の日本選手たちのことは不当な程ないがしろにし続け、
ちゃんとした仕事をしない上に、馬鹿な選択を繰り返すスケ連を責めているだけです。



<2月26日 追記>
書き忘れましたが、2015年にISUの収入が2014年より少し増えたのは、
浅田真央復帰」が関係していると思います。
あと、2017年の増加には本田真凛ごり押し作戦効果もあると思います。
だから「特例くん一人で」っていうことではないでしょう<3月17日 追記>



そして「ちづ」さん
2016年以降、複数回、怪我や欠場もありましたし、
羽生選手自身がアマチュアアスリートである姿勢を最も重視している事も
もしかしたら少し関係しているのかもしれませんね。

笑わせてもらいました😆 ありがとうございますm(_ _)m




<2月26日 追記2>
「ちづ」さん、
羽生くんの人気は、作為的な売り出し方でああなったのではなく、自然発生的なものだと思います。
またまた嗤わせてもらいました。ありがとうございました。

2012年辺りは「将来楽しみな選手」ではありましたが、それ以後の
「これ以上作為的なものは無い」って感じの売り込みがお分かりにならないなんて…!
このブログは貴方の「テイスト」とは相容れないので、今後の立ち寄りはお控えください。m(_ _)m




ご覧いただきありがとうございます    <モスクワの鐘> https://twitter.com/skatingvenusmao


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